【千葉大学医学部附属病院 副病院長、病院経営管理学研究センター長 、ちば医経塾塾長 井上貴裕】
政府は2023年12月20日、24年度診療報酬改定における改定率を本体部分について0.88%引き上げることを決定した。一方で薬価等についてはマイナス1%となった=グラフ1=。
薬価は0.97%のマイナスであり、材料価格は0.02%のマイナスとなった。本体部分については、08年以降、9回連続のプラス改定であり、職員の賃上げや物価高騰への対応を行うため自民党政権復帰後の最も高い改定率となった。財源の制約がある中でのプラス改定について私たち医療関係者は感謝すべきであるし、それに報いるべくさらなる医療の質と効率性を高める取り組みを加速する必要がある。
ただ、病院が置かれている環境は極めて厳しい。
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