厚生労働省は8日、入院患者が負担する食費を現在の1食当たり原則460円から490円に引き上げる案を中央社会保険医療協議会の総会と社会保障審議会の医療保険部会にそれぞれ示し、了承された。食材費の高騰などに伴う医療機関の負担増を抑えるためで、2024年度から30円引き上げて介護保険の食費の自己負担(1食約482円)並みの水準にする。【松村秀士】
■「6月からが適切」との意見
見直しの実施日は、24年度の予算編成過程で決まる。この日の医療保険部会では、猪口雄二委員(日本医師会副会長)が「24年度診療報酬改定の実施時期の6月からの適用が適切ではないか」と述べた。
食費の引き上げまでは、国が重点支援地方交付金や地域医療介護総合確保基金を活用し、病院・有床診療所の許可病床1床当たり6,400円(1食20円相当)を支援する。
厚労省は、入院時の食費と同じ価格が設定されている入院時の生活療養費の食費分も
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