中央社会保険医療協議会が15日に開いた総会で、支払側の松本真人委員(健康保険組合連合会理事)は、回復期リハビリテーション病棟への医師や社会福祉士の専従配置を評価する「体制強化加算」は、2024年度に廃止するのが妥当だと主張した。【兼松昭夫】
この加算を届け出ている病院と届け出ていない病院の間で、入院患者の日常生活動作を評価する指標「FIM」などの値に大きな差がないことが分かっているためで、松本委員は「加算の役割は終わったのではないか」と述べた。
松本委員はまた、運動器リハビリを1日6単位超行ってもFIMの運動項目に変化がみられないとして、1日6単位までに評価を限るべきだとも主張した。
中医協が15日に開いた総会では、24年度の診療報酬改定に向けて回復期の入院医療を議論し、厚生労働省は、回復期リハビリテーション病棟入院料に関する論点として、
▽適切なアウトカム評価を推進するためのFIMの測定の在り方
▽アウトカムに基づく適切な評価を推進するための疾患別リハビリの上限単位数や体制強化加算の在り方
▽発症後早期から集中的に行うリハビリの促進策
▽通所リハビリの事業所の医師やリハビリスタッフとの情報共有の推進策
-などを挙げた。
回復期リハビリテーション病棟入院料の体制強化加算は、
(残り809字 / 全1345字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】