2021年の全死因年齢調整死亡率(全死因死亡率)が前年比で10年ぶりに増加したことが、国立がん研究センター(国がん)の調査で分かった。老衰などの死因が増えており、医療施設以外の場所での死亡の増加など、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる死亡診断が影響した可能性が考えられるという。減少トレンドだった循環器疾患(特に心疾患)が増加に転じた可能性もあるとしており、21年が「日本人の死亡率トレンドの変わり目」となった可能性が示唆されたという。
国がんのがん対策研究所の研究グループは、新型コロナウイルスのパンデミック期における日本人の死亡率の動向を調査した。厚生労働省が公表している人口動態統計(全数調査)の死亡データを基に、
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