厚生労働省は20日、オンライン診療の実績が全診療の5割を超える医療機関での情報通信機器を用いた再診料や外来診療料の傷病名は「不眠症」が約4割、初診料でも2割超を占めているとの集計結果を、中央社会保険医療協議会の分科会に示した。委員からは、「オンライン診療が一部の医療機関で歪んだ使い方をされている可能性がある」とし、どのような診療行為や処方が行われているか早急に調べるべきだとの指摘があった。【松村秀士】
2022年度の診療報酬改定では、スマートフォンなどの情報通信機器を用いたオンラインの初診への評価を新設した。オンラインの初診料は251点で、再診料と外来診療料は共に73点。厚労省の関連の指針では、初診の場合は麻薬や向精神薬の処方は行わないこととされている。
厚労省は20日の「入院・外来医療等の調査・評価分科会」で、ナショナルデータベースのデータ(22年5月診療分)を集計した結果を示した。
オンラインの初診料や再診料、外来診療料を算定した計1,628医療機関のうち、オンライン診療が全診療の5割を超える医療機関は7施設(0.4%)あった。
この7施設が初診料を算定した傷病名で最も多いのが「COVID-19」で、全算定(計807回)の37.9%を占めた。次いで、「咽頭炎」(33.2%)や
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