在宅医療のニーズに応えるため、医師の指示なしに診断や処方の一部を行う資格「ナース・プラクティショナー」(NP)の制度化を求める声があるのを受けて、日本医師会は24日、医療事故が起きた際の責任の所在などを十分議論せずに制度化の判断を下せば、将来の医療提供体制に悪影響を及ぼしかねないとする意見書を病院団体と連名で出した。【兼松昭夫】
意見書では、在宅で療養する患者への対応を円滑にするため、訪問看護師と医療機関との連絡体制を改めて確認するなど連携の強化を第一に行うべきだと提言した。
NPは、医師の指示を待たずに看護師が自分の判断で一定の診断や治療を担う。従来の業務範囲を超える看護の資格として米国やカナダなどで制度化されている。
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