【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■「診療所を巻き込む」連携に積極的な地域
2022年度診療報酬改定で大腿骨頸部骨折の患者を対象とする骨粗鬆症の治療への評価として、二次性骨折予防継続管理料が新設された。この管理料は、手術を行った病院が二次性骨折予防の取り組みを行い管理料1の算定をしなければ、後方病床やかかりつけ医が二次性骨折予防の取り組みを行ったとしても管理料2・3を算定できない点に特徴がある。二次性骨折予防継続管理料は、単に骨粗鬆症の治療に対する評価ではなく、骨折リエゾンサービスの取り組みを評価するものである。脆弱性骨折の患者に対する骨粗鬆症の治療開始率の向上を図るだけでなく、地域の医療機関が連携することにより治療継続率の向上を図ることが期待されている。厚生労働省の改定説明のまとめ資料「連携編」で、二次性骨折予防継続管理料に言及していることからも分かるように、連携を強く意識すべき取り組みである=資料=。
二次性骨折予防継続管理料の直近の届け出施設数は、改定直後に比べかなり増えた=グラフ1=。
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次回配信は5月10日5:00を予定しています
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