初の国産経口コロナ治療薬ゾコーバ錠の薬価算定の在り方を検討している中央社会保険医療協議会・薬価専門部会は8日、製薬業界から意見聴取を行った上で議論を進めた。委員からは、コロナ治療薬という特殊性に関する製薬業界の主張には理解が示されたが、保険財政の面をより重視する立場から、対応の方向については厳しい意見が出された。【ライター 設楽幸雄】
ゾコーバ錠の薬価算定と、薬価収載後の市場拡大再算定については、前回までの議論を踏まえて厚生労働省が提示した「対応の方向性」が、委員の間ではほぼ合意されていた。
その対応の方向性に対し、製薬業界は特に、薬価収載後の市場拡大再算定について、対象を高額薬の薬価算定ルールの対象としている1,500億円超とすること、また、薬価引き下げ幅で設定している50%までの上限は見直すべきでないと主張した。
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