【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■理由1 ハローワークで見えた病院と薬局を分断する壁
先日、日本病院団体協議会(日病協)が病院薬剤師の不足解消について、卒後病院研修の制度化を提案したことがCBnewsマネジメントでも報じられた(病院薬剤師の不足解消、日病協が政策提言へ)。また、厚生労働省は、病院薬剤師の勤務実態を明らかにするため、病院薬剤師全員を対象に10月24-30日の1週間のタイムスタディ調査を行うことが報じられた(病院薬剤師の勤務実態、初の全数調査で把握へ - CBnewsマネジメント)。
断言する。病院研修を制度化すれば、一時的に調剤薬局で薬剤師不足が生じ、金で解決する薬局が続出する。また、タイムスタディで勤務実態が明らかになれば、ますます病院を就職先に選ぶ学生が減る。つまり、短期的には悲劇しか生まない。
病院薬剤師は賃金が低い。薬局は高い。それは少しの差ではなく、全く別世界である。
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次回配信は11月9日5:00を予定しています
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