2018年時点で診療所に従事する医師の約半数、病院では約15%が60歳以上だったとする集計結果を、厚生労働省が明らかにした。医師の平均年齢は診療所が60.0歳、病院は44.8歳で、診療を行う側も高齢化が進んでいることが分かった。【松村秀士】
集計結果によると、18年の病院の医師数は20万8,127人で、20年前よりも約5.5万人増加。診療所の医師数は約2万人増の10万3,836人だった。
ただ、高齢化が着実に進展しており、施設ごとの60歳以上の医師の割合は、18年時点で診療所が50%程度で、20年前と比べて約3ポイント上昇。病院は約15%で、約6ポイントも上昇した。
厚労省は、今後の人口動態や医療需要の変化も予測した。15-25年に多くの2次医療圏で65歳以上の人口が増える一方、15歳以上65歳未満の生産年齢人口が減少。25-40年は、65歳以上の人口が132の2次医療圏で増加するが、197の医療圏では減少し、生産年齢人口は多くの医療圏で急減する見込み。
■外来患者数、多くの医療圏が既に減少局面
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