抗体カクテル療法と呼ばれる新型コロナウイルス感染症の軽症・中等症患者用の中和抗体薬「ロナプリーブ」(一般名カシリビマブ/イムデビマブ)について、薬事・食品衛生審議会の医薬品第二部会は4日、効能・効果に「発症抑制」を追加するとともに、静脈内への投与に限定していた用法に皮下注射も加える特例承認を了承した。部会後、厚生労働省の担当者は記者団に、「ワクチン接種で効果が不十分と考えられる人に対しても、発症抑制に関する薬剤の選択肢を提供する初めての薬剤になる」と臨床的な意義を説明。速やかに手続きを進め、早ければ5日にも正式に承認する考えも示した。【松村秀士】
同剤は発症の抑制にも適応が拡大するが、ワクチンに置き換わるものではない。また、その効能・効果での投与対象者は限定される。
■発症リスク約8割低減-海外試験
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