厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会」の分科会は27日、大学医学部の「歯学部振り替え枠」を2023年度に廃止し、地域枠の臨時定員として診療科指定の枠の設定に活用することを決めた。活用は、地域の医師の確保や診療科の偏在対策に有効な範囲に限定する。ただ、構成員からは、医学部を志す18歳の人が事前に診療科を決めるのは難しいとの意見が出た。【松村秀士】
歯学部振り替え枠は、医・歯学部を併設する大学が歯学部の入学定員を減らした場合に医学部の臨時定員の増加を認める枠組み。歯科医師の養成数を抑制するとともに、全体の医師不足の解消を目的として導入されたが、その役割はある程度果たされたという。
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