25日の中央社会保険医療協議会・総会では、訪問看護が適切に実施されているかどうかで意見の応酬があった。訪問看護を利用する人は年々増加し、それに伴って医療費や介護給付費も伸び続けていることから、支払側の委員が適切な頻度で行われていないのではないかと懸念を表明。利用者の状態に応じて実施されているかどうかのエビデンスを積み重ねるべきだと主張した。一方、診療側の委員は、訪問看護師が自分勝手に訪問しているわけではないと反論し、見解が分かれた。【松村秀士】
厚生労働省が総会に示した資料によると、2019年度の介護保険での訪問看護の利用者は約54万6,200人で、01年度と比べ2.9倍に増加。医療保険でも、19年度の利用者は01年度の5.9倍の約28万8,800人だった。
これに比例して関連費用も伸びており、訪問看護に係る18年度の医療費は06年度の4.9倍の2,355億円、介護給付費は2.3倍の2,860億円で、いずれも近年では右肩上がりで増え続けている。
■「適切に行われている」-日看協の吉川専門委員
(残り671字 / 全1120字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】