厚生労働省はこのほど、医薬品・医療機器等安全性情報(No.381)を公表した。添付文書(使用上の注意)の改訂を指導した、気管支拡張剤「サルブタモール硫酸塩」(ベネトリン吸入液0.5%、ベネトリンシロップ0.04%、サルタノールインヘラー100μg、ベネトリン錠2mgなど)の副作用の経過と処置を取り上げ、医療関係者に注意を促している。【新井哉】
サルブタモール硫酸塩は、気管支喘息、小児喘息、肺気腫、急・慢性気管支炎などの気道閉塞性障害にもとづく諸症状、気管支喘息、気管支炎、喘息様気管支炎にもとづく気管支痙攣の緩解に効能・効果がある。2月に行われた添付文書の改訂では、「重大な副作用」の項に「ショック、アナフィラキシー」を追記。2017年4月から20年12月までの3年9カ月間の副作用報告で、因果関係が否定できない「ショック、アナフィラキシー」の関連症例が1例(死亡例なし)あったという。
(残り344字 / 全741字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】