厚生労働省は24日、中央社会保険医療協議会・総会に、医薬品の費用対効果評価の第1号指定品となった慢性閉塞性肺疾患と気管支喘息に対する「テリルジー100エリプタ」(グラクソ・スミスクライン)と白血病に対する「キムリア」(ノバルティスファーマ)について、費用対効果評価案を報告し、了承された。この評価結果による薬価改定は改めて中医協・総会に報告する。【ライター 設楽幸雄】
キムリアは、初のCAR-T療法を実現した再生医療等製品で、医薬品に近いものとして薬価収載された。
類似薬がないため原価計算方式となり、有用性加算として35%の評価を受けたが、原価の開示率が50%未満のため加算係数0.2が適用され、35%×0.2で7%の加算により、収載時薬価は3,349万3,407円となった。
費用対効果評価による価格調整では、加算部分が再算定されることになる。
キムリアの費用対効果評価の結果は、2つの効能・効果のうち「再発または難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)」では、15歳未満に対する比較対照技術プリナツモマブ、15歳以上25歳以下に対するプリナツモマブまたはイノツズマブオゾガマイシンという3種に対する評価を行い、ICER(増分費用効果比)はいずれも200万円/QALY以上750万円/QALY未満だった。
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