厚生労働省は8月31日、大学医学部に設定される地域枠や地元出身者枠などの定義を「医療従事者の需給に関する検討会」の医師需給分科会に提案し、了承された。地域枠の対象は、地元出身者または全都道府県から選抜された人で、一般枠とは別枠の方式で選抜する。こうした定義の運用は、2022年度から始まる。【松村秀士】
厚労省案によると、地域枠対象の地元出身者は当該都道府県に一定期間、住所がある人で、その従事要件は、▽卒後に当該都道府県内で9年以上従事し、うち都道府県が定めた医師少数区域などの医療機関での就業期間が4年程度ある▽都道府県のキャリア形成プログラムに参加する-こと。
また、都道府県の地域医療対策協議会で、地域枠の設定数や従事要件・キャリア形成プログラムの内容、奨学金の額、都道府県から大学への経済的支援、離脱要件などを協議することとなる。
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