厚生労働省の患者申出療養評価会議は25日、「ROS1融合遺伝子陽性進行性小児脳腫瘍に対するエヌトレクチニブ経口投与に関する患者申出療養」を了承した。有効な治療法が確立されておらず、頻度が極めて低いROS1融合遺伝子陽性の小児脳腫瘍患者に対する効果を期待するもの。同日の会議では、構成員から患者負担を軽減する仕組みについて問題提起があった。【吉木ちひろ】
了承された内容は、「遺伝子パネル検査において、ROS1 融合遺伝子陽性が判明した15 歳以下の局所進行脳腫瘍患者」に対してエヌトレクチニブ(ROS1 融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に対して適用を有している)の適応外の投与を認めるもの。名古屋大医学部附属病院が提出した実施計画について、審査では「将来的に保険収載を行うことが妥当」としている。
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