「新たな日常」の構築と、骨太方針2020の骨子について議論した22日の経済財政諮問会議で、中西宏明・経団連会長(日立製作所会長)が、製薬業界が非常に心配しているとして、「無理な薬価調査と改定は考慮していただきたい」との声があると紹介した。しかし、別の民間議員2氏は、「毎年薬価調査は実施すべき」と発言。民間議員としては、調査は実施すべきとの考え方に立っていることが示された。25日に公表された議事要旨で明らかになった。【ライター 設楽幸雄】
中西氏は、民間議員が提出した「強靭かつ柔軟、安心できる社会保障」に関連した議論の中で発言を求め、「資料にはないが、製薬業界が薬価を非常に心配している」と紹介。
「当然、しっかり調査した上での薬価改定は行っていくべきだと認識している」とした上で、「スケジュールが混んだ中での無理な薬価調査と改定だけはぜひ考慮していただきたいということを言ってくれと頼まれたので、申し訳ないが一言付け加えさせていただく」と発言した。
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