厚生労働省は7日、エボラ出血熱の治療薬として開発されたレムデシビル(販売名ベクルリー点滴静注液100mg、同静注用100mg)を新型コロナウイルス感染症の治療薬として特例的に薬事承認した。同感染症の治療薬が新規に承認されるのは日本国内で初めて。しかし、製造販売元の米ギリアド・サイエンシズが同剤を国内に供給する時期や量は現時点で確定していないほか、投与の対象は原則として重症患者に限る。【松村秀士】
今回の対応は、薬事・食品衛生審議会が7日夕に開催した医薬品第二部会で特例承認を行っても差し支えないと判断されたことを踏まえたもの。部会の終了後、加藤勝信厚労相が記者団に対し、「供給については必要な患者の方々に速やかに薬剤が届くよう、今後ギリアド・サイエンシズと相談していきたい。また、必要とする医療機関に一日でも早く届けるため、あらゆるルートを使って必要な量の確保に向けて努力する」と語った。レムデシビルの特例承認を踏まえて、厚労省は同日、関連の留意事項通知を都道府県などに出した。
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