【株式会社スターコンサルティンググループ 代表取締役 糠谷和弘】
■教育システムを構築するタイミング
外国人介護士を受け入れ、指導するに当たって、重要な“視点”が2つあります。
1つ目は、今日本に来ている外国人介護士は、優秀な人材が多いということです。 EPAを除いて考えると、技能実習制度で介護人材が入国できるようになったのは、2017年の11月です。特定技能1号では、19年4月からでした。いずれもまだ日が浅く、さらに言えば、実際に日本に入国するようになったのは、それから1年ほど経ってからです。
つまり、制度開始早々から(まだ先輩がいない状況で)日本を目指す人材は「意識が高い」と言えると思います。それに対して、外国人材の獲得に動いている法人もそう多くはなかったため、能力の高い人材を見極めて採用していると思います。
しかし、今後はそうはいきません。認知度が上がれば、これらの制度への応募者は増えるはずですが、それ以上に、採用しようとする法人も増えますから、能力の高い人材を獲得するのは難しくなると思います。
ですから、優秀な人材がいる今のうちに、いろいろな試行錯誤を重ねて「教育制度」を作り上げておくことが不可欠です。それが、今後の外国人介護士獲得競争における“武器”となります。
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