新型コロナウイルスの感染者や感染が疑われる人に安全に医療を提供できるようにするため、政府は、本来は禁止されている電話やオンラインでの初診を、感染の拡大期に限り容認する方針を決めた。【兼松昭夫】
政府の規制改革推進会議が7日、電話やオンラインで初診を行えるようにすることで、患者への感染リスクと院内感染のリスク双方を減らせるとする意見書を取りまとめた。厚生労働省は当初、医療機関の受診歴がない患者へのオンライン診療を解禁することに慎重な姿勢を示していたが、時期を限定して容認することで決着した。同省は、関連の事務連絡を近く出す方針。
テレビ電話などを使いオンラインで行う診療では、触診を行えないなど診断に必要な情報を入手しにくく、疾患を見逃すなどのリスクを伴うとされる。そのため、初診は原則として対面で行うこととされている。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国は、受診歴がなく、カルテを作っていない患者にも電話やオンラインでの診療を医師の判断で行えるようにする。
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