厚生労働省は20日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の船内の感染制御策を明らかにした。厚労省は「2月5日の朝以降、感染の拡大を抑制するため、乗客全員を自室での待機とするなど、感染防止策を講じてきた」と説明している。ただ、20日までに船内の検疫に従事した検疫官1人、事務業務に従事した厚労省職員2人、内閣官房職員1人が新型コロナウイルスに感染しているため、感染制御策が実効性のあるものだったのかの検証や、その結果の公表が求められそうだ。【新井哉】
厚労省によると、クルーズ船での感染防止策については、船舶内という制限のある空間で、さまざまな場面で感染拡大を防ぐ対策を向上させるため、日本環境感染学会の災害感染制御支援チーム(DICT)や大学病院などの感染制御専門家に依頼し、船内において適切な感染管理に関するコンサルテーションやラウンドを実施。業務手順の指導や衛生環境の整備など具体的な改善策についての指導を受けつつ、感染防止策を行ってきたという。
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