厚生労働省はこのほど、「障害児入所施設の在り方に関する検討会」の報告書を公表した。医療型と福祉型の障害児入所施設の課題と今後の方向性を提示。医療型でも著しい睡眠障害(昼夜逆転)、自傷・他傷、著しい多動、異食行動など、常に見守りが必要な入所児童が一定数存在していると指摘。「医療型における対応困難事例に対する更なる支援を図るべきである」としている。【新井哉】
報告書では、医療型の発達支援機能について、▽福祉的支援機能の強化▽強度行動障害児等への対応▽医療的ケア児への対応▽教育と福祉の切れ目のない連携▽家庭的な養育環境の推進-に分けて課題や今後の方向性を示している。
例えば、医療的ケア児への対応に関しては、医療技術の進歩などを背景に医療的ケア児が増えていることを指摘。歩ける児童や知的障害を伴わない児童について「重症心身障害児とならないことが一般的である」などと説明。「こうした重症心身障害児以外の医療的ケア児に対する更なる支援を図るべきである」としている。
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