財務省は、調剤報酬について「全体として水準を下げる」ことを求め、特に調剤料は剤数や日数に比例した算定方法を適正化して「大胆に縮減すべき」との考えを、1日の財政制度等審議会・財政制度分科会に提示した。全体の水準は、医科1対歯科1.1対調剤0.3としている配分の見直しを指摘した。3科を同率で引き上げる方式の中で、調剤医療費の伸びが医科と歯科を上回っているのは、処方箋枚数の伸びだけでなく、1枚当たり技術料単価が伸びているためだとした。【ライター 設楽幸雄】
薬剤師数は、人口1,000人当たりではOECD諸国の中で最も多く、しかもさらに増加していることから、財務省は、「本来であれば1人当たり技術料が下がるべき」だとしている。しかし、調剤報酬が増加しているため「薬剤師1人当たり技術料を確保し続ける構図」だと指摘した。
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