厚生労働省は17日、「薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会」(座長=渡邉治雄・国際医療福祉大大学院医療福祉国際協力学分野教授)の会合で、「年次報告書2019」のたたき台を示した。薬剤耐性(AMR)対策アクションプランの2020年の成果指標(ヒト)に関する推移が示されており、18年の経口抗菌薬の使用量は、比較対象の13年と比べて軒並み減少した。18年の「特定の耐性菌の分離率」については、大腸菌フルオロキノロン耐性率が前年比0.8ポイント増の40.9%となっており、20年の目標値「25%以下」を上回っている。【新井哉】
18年の人口1,000人当たりの1日の抗菌薬使用量は、経口マクロライド系薬が13年比18.0%減の3.96、経口セファロスポリン系薬が18.4%減の3.19、経口フルオロキノロン系薬が17.0%減の2.34となっている。その一方で、静注抗菌薬(1.06)は13年と比較して10.0%増えている。
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