厚生労働省は、9日の中央社会保険医療協議会・保険医療材料専門部会で、一回に限って使用できる「単回使用医療機器」(SUD)の再製造品の価格に関する論点を提示した。この再製造品の保険収載時には、オリジナル品(元々のSUD)とは異なる価格を設定することなどを提案し、おおむね了承された。委員からは、オリジナル品よりも3-5割程度安い価格の設定が妥当だとの意見が出た。【松村秀士】
厚労省は、医療機器の製造販売業者が使用済みのSUDを適切に収集し、分解・洗浄・部品交換・再組み立て・滅菌などの処理(再製造)を行って再び使用できるようにする制度に関する法令の整備を2017年に行った。これによって、19年8月30日付で、この制度の対象品目として医療機器が初めて承認された。
今後もそのような医療機器が出てくることが予想されるため、厚労省は9日の同部会で、20年度の診療報酬改定に向けて、保険収載時と価格改定時における使用済みSUDの再製造品の価格に関する論点を示した。
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