財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は3日、2020年度政府予算の編成に対する提言(建議)の取りまとめに向けた議論を始めた。2年ごとの診療報酬改定を控え、社会保障費の自然増の抑制にどれだけ切り込むかが焦点になる。財務省では、11月下旬ごろ建議を取りまとめたい考えで、医療などの歳出抑制の議論を来週にスタートさせる。【兼松昭夫】
8月末に締め切った20年度予算概算要求では、厚生労働省分が前年度当初予算比6,593億円増の32兆6,234億円で各省庁中、最高だった。医療など社会保障費の要求額は30兆5,269億円。自然増は、政府全体で5,300億円以内に収めた。財務省が年末までに査定し、ここからさらに抑える。
(残り278字 / 全582字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】