厚生労働省は17日、都道府県の衛生主管部(局)宛てに、ラニチジン塩酸塩などを製造販売する事業者からの製品出荷停止に伴う対応について、事務連絡を出した。海外で微量の発がん性物質が検出されたことを受け、国内の製造販売業者に分析を指示したことを記載。薬剤の切り替えなどを希望する患者に対しては、医師や薬剤師に相談を促すよう求めている。【吉木ちひろ】
事務連絡の発出は、欧州医薬品庁(EMA)や米国食品医薬品局(FDA)などで、ラニチジン塩酸塩の製剤と原薬から微量のN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が検出されたことが発表されたことを踏まえた措置。検出の原因は、各国当局が協力して調査を進めているとしている。海外で検出されたNDMAの量は数ppm程度。現在、安全性の評価中で「結果がまとまり次第、お知らせする予定」としている。
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