次回診療報酬改定に向けた個別事項の「その1」で厚生労働省は「医薬品の効率的かつ有効・安全な使用」も取り上げ、その中でバイオ後続品について課題と論点を示した。バイオ後続品で薬価収載されているのは、まだ9成分にすぎず、使用も進んでいない。論点では、バイオ後続品を患者に推奨する場合の情報提供、バイオ後続品の新規導入や新薬からの切り替え時の説明や症状の観察などを評価することを提示した。【ライター 設楽幸雄】
バイオ後続品の使用割合は、2016年度でエポエチンが67%、フィルグラスチムが66%と高いが、9成分全体としては32%程度にとどまっている。
一方、医療機関や薬局の備蓄は、病院が54%、薬局でも30%となっている。病院ではDPC病院で備蓄している割合が高い。
また、バイオ後続品の認知率は、生活者全体では19.1%で、関節リウマチ患者は34%、糖尿病患者は26.5%となっている。その中で、関節リウマチ患者の37%、糖尿病患者の44.4%が、使用したいと回答した。
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