次回診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会の議論が9月から第2ラウンドに入る。調剤報酬では、対物評価から対人評価へのシフトを進める中で、調剤料の見直しが焦点となろう。これまでの2度の改定とは違い、調剤料体系の組み換えも考えられるのではないか。医科では、前回に入院基本料の組み換えが行われている。調剤料体系の組み換えは、大型門前薬局対策の強化とも関連するだろう。【ライター 設楽幸雄】
調剤医療費の26%を占める技術料は、患者のための薬局ビジョンに基づき、かかりつけ薬剤師指導料の新設を中心とした対人業務の評価へのシフトが進められ、技術料内の対人業務関連の構成比が増大し、一方で、対物業務関連の構成比は縮小している。
厚生労働省の「最近の調剤医療費の動向」によると、技術料のうちの薬学管理料は、薬局ビジョンによる取り組みが始まる前の2015年度には17.3%だったが、19年度の下半期(10-2月)には20.8%となり、3.5ポイント拡大した。かかりつけ薬剤師指導料の新設が影響している。
(残り950字 / 全1396字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】