認知症介護実践者研修などの修了者を2020年度末までに35万2800人とする認知症施策推進総合戦略の目標について、達成する見通しが立ったことが、厚生労働省の報告で分かった。毎年度2万人以上増えており、早ければ19年度にも達成する可能性が出てきた。【新井哉】
■研修修了者数、17年度の実績値は30万8300人
認知症の高齢者が住み慣れた地域で安心して生活するためには、早期診断・対応に加え、認知症の医療や介護における連携が欠かせない。特に認知症の介護に当たっては、認知症のことをよく理解し、本人主体の介護を行うことで、できる限り認知症の進行を遅らせ、行動・心理症状を予防できるような形でサービスを提供することが求められている。そのため、厚労省は、実践者研修などを通して、良質な介護を担うことのできる人材を質・量共に確保したい考えだ。
20年度末の研修修了者の目標値は、認知症介護の理念や知識、技術を習得する「実践者研修」が30万人、事業所内のケアチームの指導者となる「実践リーダー研修」が5万人、認知症介護実践研修の企画立案、介護の質の改善に対する指導者となる「指導者研修」が2800人となっている。
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