【株式会社ヴァイタリー コンサルタント・看護師 水谷仁哉】
■職種の傾向からコミュニケーション方法を考える
これまでに医療機関が抱える課題に当事者意識を持ち、自社サービスを文化に合わせて提案をすることが有効とお話ししてきました。これは私のメソッドでは基礎に当たります。実際、これだけでもコミュニケーションは図れるようになるかと思いますが、自社サービスの導入を確実にしてもらえるかどうかは分かりません。少しでもその可能性を上げるにはどうしたらよいのでしょうか。
外部サービスを導入する場合、どの企業でも大まかな流れとして、会議でプレゼンテーションを受けてから採択を決めると思います。医療機関もおおよそ同じ流れで、まずは初回の会議でサービスの提案をしてもらう必要があります。提案する会議の参加者が医師なのか、看護師なのか、事務なのかは導入サービスにより違うと思いますが、少なくともどの提案者にも自院に導入したい面白いサービスであると理解される必要があるということになります。
そのためには相手の本当の要望を知り、自社サービスがどの部分で役立てるのか説明することで面白いサービスであると認知させることが有効です。本当の要望というのはコミュニケーションの中から探す必要があるのですが、足掛かりとして職種ごとの傾向に合わせたコミュニケーションから始めるとスムーズに情報を得られる可能性があります。今回は私自身が実際にコミュニケーションを取っている職種の医師、看護師、事務においてどのベクトルから会話を導入すると受容されやすいのか、その傾向をお話しします。
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