【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■入院患者数は年々増加、在院日数短縮で高回転化が進む
DPC算定病院では、入院患者数が2014年度から16年度で2%以上伸びている=グラフ1=。入院患者を「手術あり」や「全身麻酔あり」などの特徴で分類した増加率と比較してみると、この2つは全体の伸び率とほぼ同じだが、「救急搬送あり」の伸び率は、8%を上回る大きな値になっている。
このような入院患者数の伸び率は、70歳前後に達した団塊の世代が急性期病院に入院するようになったなどの、人口動態が影響していると考えるのが自然だ。一方で、在院日数の短縮によりベッドを埋めにくくなっているため、患者確保は多くの病院に共通する悩みだろうと想像できる。
グラフ1 DPC算定病院における入院患者数の推移
厚生労働省DPC公開データ(2014―16年度実績)を基に作成。16年度DPC算定病院で、かつ14年度以降に統合していない病院のみを対象。以降のグラフ・表も全て同じ
■大病院に患者が集まってきている
DPC算定病床規模ごとに、グラフ1の入院患者数の推移を特徴ごとに細かく見ると、大病院ほど患者数が増えている=グラフ2=。
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