地方の中小病院で看護師の学習環境をつくるには、何か大きなきっかけが必要だった―。11日に厚生労働省が開いた「看護師の特定行為研修シンポジウム」で、ヨコクラ病院(福岡県みやま市、199床)の横倉義典院長は、特定行為研修実施施設となった理由を病院管理者・医師の視点から説明。地域の看護師教育の拡充だけでなく、自施設の医療体制やスタッフの意識が高められるといった利点を強調した。【新井哉】
■多額の費用と職員不在は「大きな負担」
特定行為研修の修了者は3月現在、1000人超。厚労省が当初掲げていた「2025年までに研修修了者10万人確保」との目標値の達成は困難な状況だが、ヨコクラ病院のように研修実施施設に名乗りを上げる病院が増えつつある。
「人口減少、過疎地にあり、医療職の確保が困難な地方の中小病院」(横倉院長)が、他の研修実施施設に看護師を派遣せず、なぜ自施設で研修を行うことを決めたのか。
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