【社会福祉法人 聖隷福祉事業団 聖隷浜松病院 経営企画室係長 望月卓馬】
■予定手術は日勤時間内に実施
当院では、かつて15部屋の手術室を、昼夜を問わずフリーアクセスに近い状態で使用していたが、昨今の「働き方改革」の流れもあり、予定手術は日中の限られた時間内に効率良く稼働させることが求められるようになった。このため2017年度から、日勤時間内に予定手術を終わらせることを目指している。さらに、平日の日勤時間内の稼働率を前年度比3ポイント向上させることを目標に、以下の「4つの具体策」を実施した。目標設定と成果検証のため、手術室の日勤時間と稼働率を定めた上で、数値目標を決めた。
【4つの具体策】
(1)手術室別の時間内稼働率を算出
手術室別の時間内稼働率では、日勤時間を午前8時半から午後7時までと定め、10時間半を最大値として患者の在室時間を計った。患者の入退室時間を麻酔記録から抽出し、手術室ごとの総和から算出した。
稼働率=手術室 患者在室時間/手術室 日勤時間(当院の場合10時間半)
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