【特定医療法人谷田会 谷田病院 経営マネジメント職 堀部純】
プログラミングを活用した課題解決について、今回は幾つか事例とその考え方について説明していきます。
医療現場の集計で多いのが「〇〇の算定回数や〇〇の月別のデータ」といったものです。システムでそのデータを一発で出せればいいのですが、そこまで柔軟にデータを出力してくれるものはほとんどありません。そもそも医療現場で欲しいデータは、常に変化していますし、システムであらかじめ用意しているデータ出力形式では対応できないのは当たり前です。そこでデータを加工していくのですが、出力できたデータを幾つか集め、一つに集約するような場合、VBA※は柔軟に対応できます。(動画による説明もあります)
※VBA(Visual Basic for Applications)=プログラミング言語の一種。機能的にはほぼExcelやAccess等をプログラミングする時に使われているが、MicrosoftのOffice製品ならば基本的に使用できる。Webスクレイピングの機能を備えており、ホームページから必要なデータのみをExcelにコピーしてくることも可能。
■前回の答え合わせ
前回原稿で、データの数が変動した場合、マクロの記録では対応できないというところで、読者の皆様にぜひプログラミングを自分で書いてみてほしいとお伝えしました。
一つの重要な考え方は、最終行の位置です。最終行がどこに来るのか見つけられたら、この課題は解決できます。最終行を見つける際には、セルの上から下に最終行を探してはいけません。空白のセルがあった場合には、対応できないため、Excelの最終行から上に向かって探し、最初にデータのあった位置がそのデータの最終行になります。動画で実際にプログラミングをしているので参照してください。
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