【社会医療法人財団董仙会 本部情報部長 山野辺裕二】
最近マスメディアが頻繁に取り上げるIT関係のキーワードには、AI(人工知能)、ビッグデータ、IoT(Internet of Things)があります。特に「今後AIが普及すると、人間が行っている作業に取って代わり、現在の職業の何割かは不要になる」といった説も唱えられているようです。医療・介護分野に限っても、これらのキーワードをよく見掛けます。
一方、IT業界雑誌の特集などでは「RPA」をAIと並んでよく見掛けます。これは、Robotic Process Automationの略で、コンピューター上で人間が行う作業を自動化するソフトウエアのシステムです。たくさんの製品が出ており、価格も数十万円から数千万円までさまざまです。昨今の「働き方改革」と結び付けて人手不足対策や業務効率向上策として普及が進みつつあります。
今回は、RPAという仕組みをご紹介したいと思います。
■Excelだけで完結するなら、マクロプログラムで自動化ができる
コンピューター作業の自動化と聞いてまず思い浮かぶのは、Excelのマクロプログラムです。「外部データを読み込んでグラフ化し、印刷する」といった人間が行う一連の作業を記録して、ボタン一つで再現することができます。さらにはプログラムを記述することで、もっと複雑な作業を自動化できます。プロの助けを借りると、かなり高度なことが可能です。
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次回配信は2月23日5:00の予定です
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