【ハイズ株式会社代表取締役 裴英洙】
どの医療機関も医師確保に躍起です。医師確保は病院の収益に直結し、地域への医療提供体制の要です。医療経営のお手伝いをしていますと、医師の確保や教育の相談が多く寄せられます。本連載では、医師の特性にフォーカスし、医師確保や医師へのマネジメント教育についてお伝えしていきます。
さて、第1回は、多くの病院長や診療部長が悩んでいる、イマドキの「若い医師」の学びについてです。
たくさんの病院を回っていると、多くの病院管理者層の方々が口をそろえてこう言います。「ったく、最近の若い医師は…」。
医師だけに限ったことではありませんが、多くの若い世代は「ゆとり世代」「新人類」などと呼ばれたりして、それよりも古い世代とのギャップがあるようです。例えば、イマドキの医師の多くは、学びに関しては一昔前とは異なる面があります。
私の世代を含め上の世代は、「スパルタ式」「俺の背中式」「技を盗め式」など、“流派”は違えど、ある程度共通した指導方法がまかり通っていました。しかし、イマドキの若者はそれだとなかなかうまくいかないようです。「手取り足取り式」「お膳立て式」とでもいいましょうか、かなりきっちりと準備を整えてから学びの場を用意した方がウケるとの声をよく聞きます。
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次回配信は12月12日5:00の予定です
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