大都市圏の都府県では臨床研修医の募集定員を圧縮する―。厚生労働省は27日に開かれた医道審議会医師分科会臨床研修部会に対し、こうした方向性を議論するよう促した。地域医療の確保の観点から都市部への集中を抑え込む狙いがある。【新井哉】
■定着割合が高いのは「大学と同じ都道府県で研修」
この日の会合で、厚労省は、都道府県内の人口10万人当たりの医師数の格差に触れ、初期臨床研修の定着割合(2015・16年の臨床研修修了者アンケート調査)の概要を委員に示した。
それによると、初期臨床研修を出身大学と同じ都道府県で実施した場合、研修修了後、大学と同じ都道府県で勤務する割合が高い一方、出身大学と異なる都道府県で実施した場合は、大学と異なる都道府県で勤務する割合が高い。
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