【佐賀県 健康福祉部医務課医療支援担当係長 日野稔邦】
地域医療構想がすべての都道府県で策定され、地域医療構想調整会議における協議が始まった。とはいえ、調整会議にこれという進め方はない。
私は厚生労働省「第6回地域医療構想に関するワーキンググループ」(2017年6月22日)に参考人として出席したが、その際の発言をベースに、2回に分けて調整会議の進め方を中心に私見を述べたい。
今回は、構想そのものに対する基本認識と調整会議を進めるポイントを、次回は佐賀県の実例を紹介しながら、今後の地域医療構想調整会議の在り方について述べたい。
1 地域医療構想に対する2つの基本認識
(1)地域医療構想は天気予報
地域医療構想は「天気予報」である。医療需要は、「25年の推計人口×13年度の入院受療率」を基本に算出される。これは実際の医療需要に基づいた将来推計であり、雲の動きなどを基に気象を予想する「天気予報」に似ている。
(残り2045字 / 全2448字)
次回は10月6日12:00配信予定です
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】