DPC対象病院の実績を評価する機能評価係数IIのうち、救急医療係数のベースとなる「指数」の算出方法を来年春の診療報酬改定で見直す案が浮上している。現状は、入院基本料等加算の「救急医療管理加算」などを入院初日から算定する患者の医療資源投入量だけが原則評価されるが、この加算を算定する患者像が全病院で一律でない可能性があり、加算の算定によらない方法への見直しを視野に、中央社会保険医療協議会(中医協)のDPC評価分科会で話し合う。【佐藤貴彦】
8つの係数で構成する機能評価係数IIをめぐっては、分科会がこれまでに、「後発医薬品」「重症度」を外し「保険診療」「地域医療」は評価方法を見直す方向で話し合いを進めている。
DPC評価分科会が1日に開いた会合で厚生労働省は、救急医療係数についても評価方法を見直す必要性を指摘。救急医療管理加算の在り方を中医協の別の分科会が今後話し合うことから、その方向性が明らかになる10月以降に、DPC評価分科会での救急医療係数の検討を本格化させる案を示し、了承された。
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