中央社会保険医療協議会(中医協)のDPC評価分科会が1日に開いた会合で、厚生労働省は、機能評価係数IIの一部を重点的に評価する「重み付け」の仕組みをI・II群病院に導入する案を示したが、見送る方向で意見が一致した。I群病院では効率性係数、II群病院ではカバー率係数の評価をそれぞれ重くするものだったが、導入すれば地域医療に悪影響が及ぶと危惧する声も上がった。【佐藤貴彦】
機能評価係数IIは、診療の効率化や地域医療への貢献度合いなどDPC対象病院の実績に対する評価。今は、8つある係数に財源を等分し、その合計で評価しているが、来年度の診療報酬改定で係数を6つに絞る方向で分科会での話し合いが進められている。
それと合わせて、係数ごとの財源配分の見直しも論点に浮上。分科会などでのこれまでの話し合いで、DPC対象病院の9割近くを占め、多様な病院が所属するIII群では等分を維持し、大学病院本院のI群と、診療密度などがI群並みに高いII群に限って効率性・複雑性・カバー率の3係数の重み付けの導入を検討することになっていた。
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