【株式会社医療経営研究所 伝え方コンサルタント 佐藤健太】
皆さん、こんにちは!
伝え方コンサルタントの佐藤健太です。病院の事務職員の「プレゼンテーション力の強化」をテーマにお伝えしているこの連載、今回は「伝わるプレゼンテーション~その2」と題してお話ししていきます。
前回は「視線の配り方」について説明しましたが、今回はジェスチャーの効果的な使い方や表現の仕方について学んでいきましょう。
このグラフは、大脳生理学の実験データで、私たち人間の情報処理における五感の割合を示したものです。見てお分かりのように、私たちは圧倒的に視覚からの情報で物事を判断しています。
一方で、聴覚の割合はたった7%です。プレゼンターの言葉がいくら立派でも、表情や体の使い方がメッセージと合致していなければ、伝わるものも伝わらないというわけです。
例えば、新しいプロジェクトを推進していこうという会議の場で、男性の責任者がプレゼンしているとします。もし彼が、自信なさげなうつむき加減で、小声で話しているとしたらどうでしょう。それでは、プレゼンがどんなに論理的で分かりやすくても、出席者は「彼に任せて本当に大丈夫か」と思うのではないでしょうか。プレゼンターの“見た目”が聴衆に与える影響は、想像以上に大きいのです。
■手足フル活用で思いを届ける
それでは、聴衆にメッセージを届けやすくする具体的な体の使い方について説明していきましょう。
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