厚生労働省の「地域医療構想に関するワーキンググループ」の会合が2日開かれ、参考人として出席した全国医学部長病院長会議の関係者は、病床機能報告を踏まえて地域医療の再編を進める際、大学病院本院とほかの医療機関の病床数を単純に合算するような対応は行わず、大学病院の特殊性に配慮するよう求めた。しかし、厚労省側は「各病院と同じルールに基づいてご報告いただくことが重要だ」と指摘し、実態に即して病床機能を報告するよう求めた。【兼松昭夫】
全国医学部長病院長会議の小山信彌・DPCに関するWG座長は席上、大学病院本院による手術や救急受け入れ件数の多さを指摘して、「一般の救急病院とは少し異なる仕事をしている」と配慮を求めたが、中川俊男委員(日本医師会副会長)は「意味が分からない」「地域医療構想がどういうものかを理解していないのではないか」などとこれに強く反発。その上で、「その典型が、全病棟を高度急性期と届け出ることに表れている」と批判した。
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