昨年度の病床機能報告で、高度急性期機能を担っていると医療機関側が報告した循環器内科病棟の1割強で、経皮的冠動脈形成術の実施件数がゼロだったことが厚生労働省の調査で分かった。同省は、それ以外の治療の実施状況などの分析も進めており、医療機関向けの報告マニュアルの見直しなどにつなげたい考えだ。【佐藤貴彦】
病床機能報告は、病院や診療所の管理者が自院の医療機能や職員数、手術件数などを都道府県に毎年報告する制度。病院の場合は病棟単位での報告が基本で、手術件数などだけ病院単位だったが、昨年度から病棟単位に統一された。
昨年度から病棟単位で報告することになったのは、臓器別の全身麻酔手術の件数や、悪性腫瘍手術の件数、救急医療管理加算の算定回数など。いずれも、単月分(報告年度の6月診療・7月審査)のレセプトを使うなどして集計する。
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