【株式会社メディチュア代表取締役 渡辺優】
■急性期病床で進む高回転化
年々、急性期病床では病床の高回転化が進んでいる=グラフ1=。診療密度が高く、機能評価係数IIの効率性係数の高いDPC病院II群では、1ベッド当たり年間で23人近くの患者が入院している。次式で計算する病床回転率をアップするには、平均在院日数の短縮と病床稼働率の向上の必要がある。
病床回転率=365÷平均在院日数✕病床稼働率
また、病床回転率は近年、II群のみならず、I群、III群も同様にアップしている。
グラフ1 DPC病院群ごとの病床回転率(DPC算定病床数1床当たりの年間入院患者数)の推移
※DPC算定病床数は2016年度施設概要表の数値、年間入院患者数は病院群ごとの合計値を使用
DPC公開データ(2016年度公表、2015年度実績)を基に作成
DPC算定病床数に応じて、200床未満、200床以上300床未満、300床以上500床未満、500床以上の4グループに分け、それぞれの病床回転率の推移を見た=グラフ2=。
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次回配信は4月12日5:00を予定しています
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