健康・医療・介護のデータを連結させたICTインフラを2020年度に稼働するため、厚生労働省は今月、データヘルス改革推進本部を設置した。昨年10月に出された提言「ICTを活用した『次世代型保健医療システム』の構築に向けて」からは、推進本部を中心に進めていく施策の全体像が見えてくる。【大戸豊】
このシステムは、「患者・国民にとっての価値」を最も重視しつつ、ICTを活用しながら構築していくとしている。
「次世代型保健医療システム」が目指す方向性は大きく4つあり、「ビッグデータ活用やAIによる分析」「ICTを活用した遠隔診療や見守り」「健康・医療・介護情報ネットワーク」「ビッグデータ活用によるイノベーション」となっている=図=。
図1 「次世代型保健医療システム」が目指す4つの方向性 クリックで拡大
厚生労働省「ICTを活用した『次世代型保健医療システム』の構築に向けて」より(図2、3も同様)
提言では「次世代型保健医療システム」の構築に向けたアクション・工程表を示している。この工程表を基に、国は2020年度までに何を進めるのか、また医療の現場はどのように変わっていく可能性があるのか考えたい。
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