【北海道奈井江町立国民健康保険病院 健康ふれあい参事 小澤敏博】
奈井江(ないえ)町は、北海道の西部、石狩平野のほぼ中央、札幌市と旭川市の中間に位置する人口約5600人の小さなまちである。
基幹産業は農業で、良質米の生産拡大に取り組んでおり、昨年度は地元の「ゆめぴりか」が北海道内で最高金賞を受賞した。工業でも700人規模の企業が操業しており、農工商が一体となるまちづくりを進めている。
本町でも少子高齢化が進み、高齢化率は既に39%を超えているが、高齢者が安心して暮らせるよう、「住まい」と医療・介護の一体的提供を目指し、町立病院の病棟の一部をサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に転用することとした。
今回、開設に至る経過と、奈井江町が目指す地域包括ケアシステムの取り組みをご紹介したい。
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