【医療法人拓海会理事長 藤田拓司】
前稿では、医療法人拓海会「神経内科クリニック」(大阪府豊中市)が属する豊能医療圏における7つの課題をあげた。
自院の医療圏に見る7つの課題
今回は、前回挙げた課題について、この医療圏なりの解決策を考えたい。
※類似するテーマはまとめて回答している
①地域が決まらない
③既存の連携ネットワークが多数ある
新たに地域を広げない。今あるネットワークを活用し、継続させる。
以前からつながりのある医療機関同士で構成された疾患・診療科別の連携は、日常医療圏に沿っている。言い換えれば、患者の受療動向に沿ったものであり、市町村域はあまり意識していない。
このような連携ネットワークに参加していれば、当該地域の医療機関(病院・診療所)を選ぶ際、急性期・亜急性期・慢性期・終末期であっても、迷うことはない。
多くのネットワークは市町村域を越えている。そこに突然、「○○市の医療機関だけで連携しよう」と、流れを変えれば、うまく機能しなくなる。
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