【飯田市立病院経営企画課長 宮内稔】
■地域包括ケアシステム(在宅医療)での活用
一部の診療所の医師は、既に在宅医療の現場で活発にism-Linkを使用している。訪問看護ステーション、訪問リハビリとの情報共有のほか、がん終末期の患者さんが自宅へ戻ることを希望した場合、当院の緩和ケア内科の医師や認定看護師がチームとしてかかわり、疼痛コントロールや相談などを行っている。また、褥瘡について、当院の認定看護師がアドバイスすることもある。
ism-Linkは当初、病院の診療データを他の病院や診療所で確認するといった病病・病診連携を想定していたが、在宅医療の現場では、「ノート機能」の活用が中心だ。この機能を通じ、関係者が訪問した記録を掲載すると、チームの各人のメールアドレスへ情報が更新された旨が送信され、画像も含め、ほぼ瞬時に情報共有できる。
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